Classici giapponesi con furigana
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おくみさんとそのしゅうい
お久美さんと其の周囲
宮本 百合子
Leggi お久美さんと其の周囲 (おくみさんとそのしゅうい) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 75.369 caratteri · 149 schermate
の大波の打ち返す奥の奥には「私のお久美さん」が静かに安らかに横わって居た。
そしてどんな時でも世話をしてあげなければならない自分で有った。
お久美さんはよく先の切れた筆でロール半紙にヌメラヌメラとまとまりなく大きく続いた字の手紙を寄こした。
取り繕わない口調でたどたどと辛い事悲しい事を云ってよこされると※(「くさかんむり/惠」、第3水準1-91-24)子の目の前には惨めなお久美さんの様子がありありと浮んで見えた。
殆ど無人格な様な年を取った主人を無いがしろにして何でも彼んでもお関の命のままに事の運ばれて行く山田の家庭はごった返しに乱れて居て口汚い罵りや、下等な憤りが日に幾度となく繰返されて居る中で、突きあげられたり突き落されたりして居るお久美さんの苦しさは到底その上手くもとらない口で云い現わす事などの出来るものじゃあない事はよくよく※(「くさかんむり/惠」、第3水準1-91-24)子も知って居た。
お久美さんはお関に取ってたった一人しか無かった妹の娘なのだけれ共病的な心は真直に可愛がる事をさせないで、年と共にお久美さんが娘々して来るにつれて段々と激しい虐め方をした。