Classici giapponesi con furigana
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おくみさんとそのしゅうい
お久美さんと其の周囲
宮本 百合子
Leggi お久美さんと其の周囲 (おくみさんとそのしゅうい) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 75.369 caratteri · 149 schermate
「一体彼のことお前はどうした事なのだえ、
私はほんとに不思議でしようがないよ。
などと、どうせよくは運が向いて来ない娘とそんな仲よく仕て居たって何にも成る物じゃあない、もっと得に成る友達を作るものだとか何とか云って※(「くさかんむり/惠」、第3水準1-91-24)子に気を悪くさせて仕舞った。
「お前はほんとに変な人だよ。
十一二の時から風変りなんだものね。
高沢さんのお嬢さんが遊ぶから来い来いってお云いなさるのに行かないで、あんなお久美なんかと大騒ぎやって居るんだから。
何にしろあの方だって男爵のお嬢さんなんだからね、つき合って居ればいいのさ。
「まあ、あの事をまだ覚えて居らっしゃるの。
私もようく覚えて居るわ。あんまり腹が立ったから。
だってあの時分あのお嬢さんはまだやっと八つか九つ位だったのに私の事を顎で指し図して、
『之をおしなさい』『彼れをおしなさい』って小間使いの様に用を云いつけて切りたくもない人形の絵草紙だの何だのを切り抜かせられた時はほんとに腹が立った。
ちゃんとして行ったお客様だのにと思ってね。
あんな事をさせて喜んで見て居る親が随分馬鹿ですね。