Classici giapponesi con furigana
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おこしょうこたろう
お小姓児太郎
室生 犀星
Leggi お小姓児太郎 (おこしょうこたろう) di 室生 犀星 (むろうさいせい) in giapponese con furigana. JLPT N1. Tocca una parola per il significato.
N1 · avanzato · kanji e kana moderni · 7011 caratteri · 14 schermate
その口惜しさは一どきに頭を混乱させ逆上させた。はんたいに気持ちは落ちつき返っていた。
「そちでも左う思うか。」
「はい。」
弥吉は、そのときどういう酷い目に遭うかわからないと思ったが、却って冷然としている主人をみると、自分があまり急所を衝きすぎたような気もした、一面から凋れている児太郎にたいする日頃の鬱憤がいくらかずつ晴れてゆくのを快よく感じた。
「部屋へ下ってようございますか。」
曾つて然う言い出したことのない弥吉を、児太郎は自身にひきあてて、悲しげに打棄るような調子でしりぞけた。――弥吉は、部屋へかえると、通しをかけてあった大隅への奉公口の返事を、口入業のある町家をさして出かけて聞きに行った。どうせ浮いた髪結業だ。それにこの屋敷にいる気がしなかったからであった。
翌朝、弥吉が暇乞いに出かけると、児太郎は、黙って、それを許した。そのとき主人は最早や稚児袴を着けずに、わざとらしく鉄扇を持ち、座敷に坐り込んでいた。弥吉は、冷笑をふくんで、児太郎の屋敷を立ち出でた。