Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
おこしょうこたろう
お小姓児太郎
室生 犀星
Leggi お小姓児太郎 (おこしょうこたろう) di 室生 犀星 (むろうさいせい) in giapponese con furigana. JLPT N1. Tocca una parola per il significato.
N1 · avanzato · kanji e kana moderni · 7011 caratteri · 14 schermate
弥吉は、鐙櫃のほこりを鳥毛さいはいで、ぱたぱた払っていた。丸腰の、武家には珍らしい町人腰に前垂れをしめ、新しい手拭をあたまに着けている姿は、どこか、意気で、なよらしげに児太郎にはながめられた。実際、いつも女役のかれにとっては、ふしぎに対手に、×××××××最中は、かえって快感が多かった。弥吉の、何でもない後姿が、習慣のせいか、児太郎を刺戟した。重い刀剣類を朝からいじくり廻したため、手の平のあぶらが柄糸に吸い取られ、かさかさしているほど、目も疲れ込んでいた。
児太郎は鋭い一本の、研ぎの入った小柄に似たようなものの手入をすましかかったが、その薄手の刃がしらは、ナイフのように、ものの内部に刺し徹される味いを、しらずしらず刺戟していた。
「弥吉。これは何か知っているか。」
児太郎は、その小柄ようなものを差し出して見せた。
「馬刺剣でございましょう。そのように思われます。」
「戦場で用立てるものかの。知っているか何うじゃ。」
「馬斃れんとするとき、それを馬の尻につき立てて気附するものでしょう。」
弥吉は、そう答えたとき、なぜか、しまったという気がした。それは、児太郎の目のいろが粗暴な荒れ方をしながら、がちがち震えていたからである。