Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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おとうさん

お父さん

林 芙美子

Leggi お父さん (おとうさん) di 林 芙美子 (はやしふみこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 37.548 caratteri · 76 schermate

Aozora Bunko

「ねえ、君、僕のおとうさんて、山本先生と同じように、ぬっとしててすこしもしからないよ。一度だってしかったことがないよ。――大きな大人のくせに、僕に何だってそうだんするんだぜ」

「僕のおとうさんだってしからないよ。そうだなあ、うそをいうとしかるね」

「へえ、君、うそをつくのかい」

「ああ二三度あるよ」

「いやなやつだなあ」

「仕方がなくてうそをついたのさ」

「どんな事でだい」

「おなかがすいている時に、すかないなんていうと、おとうさん、ちょっとしかるよ。ごまかすのはきらいだぞオっていうんだ」

「そりあそうさ」

「だって、みんながかわいそうだもの、僕のところは、君のとこみたいに金持ぢゃないからね」

「金持ぢゃないよ」

「だって、君のところへ行くと、いつだっておやつがあるだろう。金持だよ」

金井君は気をわるくしたのかだまってしまいました。さくが一本ずつ立って行きます。こんならチョコだってはいれないでしょう。さくのぐるりに、僕は花を植えるつもりです。二時すこしすぎたころ、おかあさんが僕たちを呼びました。今日は僕のところもおやつがありました。むしパンをおかあさんが一つずつ下さいました。