Classici giapponesi con furigana
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ぐうたらどうちゅうき
ぐうたら道中記
佐々木 邦
Leggi ぐうたら道中記 (ぐうたらどうちゅうき) di 佐々木 邦 (ささきくに) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 164.113 caratteri · 332 schermate
「たった四十二本かい? それでも生きているのよりか余程多い」
と団さんが言った。
「千体もその筆法ですよ。百や千という字は何処の国でも沢山という意味に使いますからね」
と柴さんは如何にも語学の先生らしい註釈をしてくれた。
「そんな法螺を吹かないで四十二手観音といっても、無い御利益に変りはないじゃないか。宗教や文学はどうも鯖を読むから気に入らない」
「相変らずだね。兎に角参詣者はこの千体の観音像の中で必ずどれか亡い親兄弟に似たのに会えるという伝説さ。迷信というよりも一種悲痛な人間苦が脈を打っている詩的空想だね」
「その詩的空想という奴がごく気に食わない」
「どうも手がつけられないね。それじゃ気に入る都踊りへ早く案内しよう。僕も何方かといえば生きた菩薩の方が有難い」
「然う願おうかね。団君の御機嫌が好くなるように」
とお父さんは人に託けたが、三輪さんは、
「イヨ/\都踊りだね」
と勇み立った。
丁度刻限だったので今度は何処へも寄らず一気に宿屋まで駈けつけた。家ではお湯は一日か二日置くのに旅行に出てからは一晩も欠かしたことがない。無精なお父さんは、時には入らないでしまう癖に、