Classici giapponesi con furigana
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ぐうたらどうちゅうき
ぐうたら道中記
佐々木 邦
Leggi ぐうたら道中記 (ぐうたらどうちゅうき) di 佐々木 邦 (ささきくに) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 164.113 caratteri · 332 schermate
と団さんは平常に似ず元気のない口調で言った。
「そんなことなら些っとも遠慮は要らない。君は案外律義だね。僕も実はその縦に振った方だよ」
とお父さんが答えた。
「何だい? 君も子供を連れて行くのかい?」
「然うさ。この小僧が何うしてもついて来ると言うから仕方がない」
「案外君も信用がないんだね。三輪君は何うだね?」
「僕は縦も横もない。子供がないんだからね。うっかり振ろうもんなら妻がついて来る」
と三輪さんが零したのには僕も可笑しくなった。
「子供のないのは分っている。その口吻じゃ矢っ張り信用のない組だね」
と団さんは皆自分の組に入れてしまう。
「何故さ?」
と三輪さんが訊くと、
「何故って、子供をつけて出そうというのは嬶に魂胆があるからさ」
「君は酒を飲むし、特に端正を以て鳴る方でもないようだからそれは当然だが、僕のは違うよ。僕と三輪君のは……」
とお父さんが、自分達の立場を説明しようとしても、
「違うもんか。程度の問題だ。それは表面からは無論そうは言わなかろうさ。君のところでは大方家との連絡を保つためとか何とかいう触れ込みだったろう?」
「能く知っているね」
「それぐらいのことが分らなくて女房の操縦が出来るもんか。