Classici giapponesi con furigana
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ぐうたらどうちゅうき
ぐうたら道中記
佐々木 邦
Leggi ぐうたら道中記 (ぐうたらどうちゅうき) di 佐々木 邦 (ささきくに) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 164.113 caratteri · 332 schermate
今度通行の邪魔をしたら引致する積りと見えた。箱根を越すとこれくらい世間が違って来るから面白い。それはそうと僕達は又動き始めた。
「今運転手が何か帳面へつけていましたね?」
と団さんも不審を起した。
「つける真似をしたんです。あれぐらいに嚇かして置かないと、田舎漢は気をつけませんからね」
と仙夢さんは笑っていた。
「好い気なもんさ――此方で転ばして置いて。この筆法で行くと怪我人から膏薬代を取兼ねないね」
とお父さんが感心した。
「今のは形式は自動車と爺さんだったけれど、内容は新旧両思想の衝突だね。爺さんの煙草の喫い方は遺憾なく保守主義を代表していた。そうしてこの自動車は進取主義も少し過激の方だ。背景が東海道の松原だから殊に対照が際立っている」
と言って三輪さんは嬉しがった。
「仙夢君、事故は極く尠いと言う口の下からあゝいう事故が起るじゃないか。危険だからもう少しゆっくりやってくれ給え」
とお父さんが註文した。すると仙夢さんはその旨を運転手に伝えてから、
「実は君の手紙に地方人士の野呂馬さ加減とお国自慢を見聞する為めの旅行だとあったから、その裏を掻く積りで大いに苦心しているのさ。