Classici giapponesi con furigana
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ぐうたらどうちゅうき
ぐうたら道中記
佐々木 邦
Leggi ぐうたら道中記 (ぐうたらどうちゅうき) di 佐々木 邦 (ささきくに) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 164.113 caratteri · 332 schermate
「五六里でしょうな。ところで此処が川の源です。何うです? 湧いた水がすぐに川になるところが奇蹟でしょう?」
「成程、湧いていますな。一杯になれば流れるのは当然ですが、量が多いだけに兎に角奇観ですな」
と団さんは奇蹟を奇観と訂正した上に兎に角という条件をつけた。ナカ/\勘定高い。
三島美人化粧の水の泉源は手頃な池で、藻草の遊ぶの目玉さえ見えるくらい澄んでいる。水底の砂が彼方此方でムク/\と動いて、大小の菊の花のような形をしている。彼処から水が湧くのだそうだ。
「この辺ではこういう池を湧き間と言います。もっと大きいのがこの向うにありますが、小さいのに至っては数限りありません。彼の雲表に聳える富士の白雪が……」
と仙夢さんは沼津で見た時よりも両脚の長くなっている富士山を指さして、
「……地底を潜ってこの湧き間に通じているという証拠は春から夏にかけて雪の解ける頃ほど三島の水が多くなることです。夏は冬の倍湧きますからね」
と説明した。
「ナカ/\巧いね。始終案内をしていると見えてお手に入ったものだ」
とお父さんが感心した。団さんは黙っていたが、三輪さんは何か言いたそうに唯ニヤ/\笑っていた。