Classici giapponesi con furigana
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ごんごろがね
ごんごろ鐘
Leggi ごんごろ鐘 (ごんごろがね) di Niimi Nankichi (新美 南吉) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 8707 caratteri · 18 schermate
裏へまわっていいことをしたと思った。それは僕の好きな白椿が咲いているのを見つけたからだ。
何というよい花だろう。白い花べんがふかぶかとかさなりあい、花べんの影がべつの花べんにうつって、ちょっとクリーム色に見える。神さまも、この花をつつむには、特別上等の澄んだやわらかな春光をつかっていらっしゃるとしか思えない。そのうえ、またこの木の葉がすばらしい。一枚一枚名工がのみで彫ってつけたような、厚い固い感じで、黒と見えるほどの濃緑色は、エナメルをぬったようにつややかで、陽のあたる方の葉は眼に痛いくらい光を反射するのだ。
じつにすばらしい花が日本にはあるものだ。いつかお父さんが、日本ほど自然の美にめぐまれている国はないとおっしゃったが、ほんとうにそうだと思う。
掃除が終わって、いよいよ第二十回常会を開こうとしていると、きこりのような男の人が、顔の長い、耳の大きい爺さんを乳母車にのせて、尼寺の境内にはいって来た。
きけばその爺さんは深谷の人で、ごんごろ鐘がこんど献納されるときいて、お別れに来たのだそうだ。乳母車をおして来たのは爺さんの息子さんだった。
深谷というのは僕たちの村から、三粁ほど南の山の中にある小さな谷で、僕たちは秋きのこをとりに行って、のどがかわくと、水を貰いに立ち寄るから、よく知っているが、家が四軒ある