Classici giapponesi con furigana
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それから
それから
Leggi それから di Natsume Sōseki (夏目 漱石) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 172.794 caratteri · 347 schermate
十四
その他のあらゆる中途半端の方法は、偽に始って、偽に終るより外に道はない。悉く社会的に安全であって、悉く自己に対して無能無力である。と考えた。
彼は三千代と自分の関係を、天意によって、――彼はそれを天意としか考え得られなかった。――醗酵させる事の社会的危険を承知していた。天意には叶うが、人の掟に背く恋は、その恋の主の死によって、始めて社会から認められるのが常であった。彼は万一の悲劇を二人の間に描いて、覚えず慄然とした。
彼は又反対に、三千代と永遠の隔離を想像してみた。その時は天意に従う代りに、自己の意志に殉ずる人にならなければ済まなかった。彼はその手段として、父や嫂から勧められていた結婚に思い至った。そうして、この結婚を肯う事が、凡ての関係を新にするものと考えた。
十四
自然の児になろうか、又意志の人になろうかと代助は迷った。彼は彼の主義として、弾力性のない硬張った方針の下に、寒暑にさえすぐ反応を呈する自己を、器械の様に束縛するの愚を忌んだ。同時に彼は、彼の生活が、一大断案を受くべき危機に達している事を切に自覚した。
彼は結婚問題に就て、まあ能く考えてみろと云われて帰ったぎり、未だに、それを本気に考える閑を作らなかった。