Classici giapponesi con furigana
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たちあなひめ
たちあな姫
菊池 寛
Leggi たちあな姫 (たちあなひめ) di 菊池 寛 (きくちかん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 10.540 caratteri · 21 schermate
それにしても、私はこうした事件に対して、世界の何人かが義憤の声を揚げることかと心待ちにして居ましたが、何の国民も何の国民も生存の為の格闘や、その後の講和会議に夢中になって、露国廃帝の事などは、まるきり念頭にないように思われました。
年が明けて正月の四日でした。私は、松の内の呑気な心持で新聞を見ますと、露国帝の最期に就いての、仏国の外相ビション氏の演説が載って居ました。それも全文六ベタで、露廃帝のことなどは、新聞記事としても、段々閑却されて来たことを示して居ました。
私は、その記事を読んで又々不快になりました。それに依ると『廃帝の一族は各自椅子に縛せられ徹宵拷問されたる後、銃剣を以て惨殺されたり。』と、云うのです。私は、段々薄らぎかけて居た不快が又蘇って来るのを感じました。それから、四五日経った晩でしたろう。私は、あるレストーラントで、五六人の友人と一緒に飯を喰いました。飯を喰った後で、ストーヴを囲みながら、色々な雑談をしました。話題が露西亜の革命や独逸の革命に移った時でした。ふと、友人の一人が、
「露国の皇女達は、皆過激派の為に、ヒドイ目に逢ったのだね。