Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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あわもりものがたり

『たぬき汁』以後

佐藤 垢石

Leggi 『たぬき汁』以後 (あわもりものがたり) di 佐藤 垢石 (さとうこうせき) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 118.470 caratteri · 244 schermate

Aozora Bunko

小さい僧は、正通和尚を見ると、立ち上がって丁寧に挨拶してから、拙僧を弟子にして、どこかへ連れて行ってくだされ、と頼むのである。

そこで和尚はそなたは何という僧名であるかと問うと、守鶴であると答えた。そうか、だがわしは何処が目あてとも知れぬ旅僧で、草の衾、石の枕を宿としているのであるから、折角の頼みではあるけれど、そなたを弟子にして伴い歩くことはでき申さぬ。と因果を含めた。

しかし、少年の僧は、いつかな正通和尚の言葉をきかない。たって、弟子にしてくだされ、仏の慈悲と思し召して私の念願を叶えてくだされと、袂に縋るようにするので、和尚はこれに負けてしまったのである。

それから、老僧は若僧を伴って、あの里この里と歩いた末、上州館林の地へ辿りついた。老僧は、館林の地がひどく気に入ったらしい。

この地に、一寺を建立したいと守鶴にいったのである。ところが守鶴はそれに答えて、いえ館林よりも、もっと景勝の地が、ここから余り遠くないところにありますから、そこになすっては如何ですといって、正通和尚の先に立って歩いた。

和尚は、子供でありながら妙なことをいうと思いながら歩いて行くと、いま茂林寺のある堀江の地へ入ったのである。