Classici giapponesi con furigana
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あわもりものがたり
『たぬき汁』以後
佐藤 垢石
Leggi 『たぬき汁』以後 (あわもりものがたり) di 佐藤 垢石 (さとうこうせき) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 118.470 caratteri · 244 schermate
と、私はいった。
「古金屋へ持って行けば今夜一盃呑めるが、おい新米、一体これはどう処分したらいいんだ」
樺太は、こう私に問うのである。私は、しばらく考えた。
「古金屋へ持って行くのは止めたがいい。これは一応、交番へ届けなければいけねえ品だね」
こう、私は意見を述べた。すると、あば辰も樺太も苦い顔をした。
「それじゃ、一盃にならねえじゃねえか。交番で取っちまうだろう」
「もちろんさ、一年たっても遺失主が現われなければ、おいらのところへ下げ渡されるけれどその間は警察へ預け放しさ」
「そいつは、つまらねえ」
「花咲爺さんじゃねえけれど、こいつは天道さまがおいらに授けたんだ。三人で呑んじまうことにしべえよ」
二人は、呑むことを盛んに主張する。
「呑みたいのは山々だが、そいつはいけねえな。天知る地知るだ。後が怖ろしいぞ」
「後が怖ろしいとは、どういうことだ」
「拾得物横領というので、呑んじまったことが分かれば、おいらは後ろへ手がまわる」
「そんなわけか」
「危ない危ない、交番行きが一番安全だ」
最後に、あば辰も樺太もふしょうぶしょう私の意見に従った。
「そうと決まったら、二人で交番までひと走り行ってくらあ」