Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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なりひらこぞう

なりひら小僧

山中 貞雄

Leggi なりひら小僧 (なりひらこぞう) di 山中 貞雄 (やまなかさだお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 9049 caratteri · 19 schermate

Aozora Bunko

二人素早く去る。

主膳門内に入る。

後を追って来たふんぞり七兵衛が門内を窺う。

○=主膳の邸内

なりひら小僧が座敷の中を引ッ掻き廻して連判状を探して居る。

其処へ主膳が戻って来た。

驚いて、

T「何だ貴様は?」

と言う。なりひらニヤッと笑って、先ず先ずと其処へ坐り込む。坐り込んで手を打つ。

侍が現れた。

主膳が茶を持てと言う。

心得て侍去る。

なりひらが主膳に、

T「先日はお小夜さんが御世話になりまして」

と頭を下げる。イヤーと主膳、拙者こそと云う。

其処へ近侍が茶を持って来た。

主膳、近侍を呼び止めて、

T「門前にふんぞり七兵衛と申す御用聞がうろうろ致して居る」

と言ってなりひらの方をジロリと睨んで、

T「その七兵衛に斯う申せ」

と言って、

T「お尋ね者のなりひら小僧が拙宅に忍び込んだ」

えッ、となりひら油断なく大刀を掴む。主膳尚も近侍に、

T「早速御手配なされとな」

近侍心得て去ろうとする。

なりひらが呼びとめた。

T「無用で御座ろう」

何故と主膳。

せせら笑って、なりひらが、

T「その七兵衛今頃は拙者の相棒の為」

エッ、と主膳。

○=門前

左膳と山左が七兵衛の手と足を持って一、二、三で側の小川へボチャンと投げ込んだ。