Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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はちのす

はちの巣

小川 未明

Leggi はちの巣 (はちのす) di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 4048 caratteri · 9 schermate

Aozora Bunko

「どうしたんでしょう?」と、光子さんはしんぱいになりました。

光子さんはお母さんのところへ走っていきました。

「ねえ、お母さん、はちが一匹いないのよ。いつも二匹のがどうしたんでしょうね?」といって、きいたのであります。

「そうね、きっとそのうちにかえってくるでしょう。」と、お母さんにもすぐにはわからなかったのでした。

「もう、ずっとかえってこないの。一匹がさびしそうにしているの。」と光子さんは、なんだかひとりのこされたはちの身の上を思うと、気が気でなかったのです。

「どうしたんでしょうね。いたずらっ子にでも殺されたか、悪いくもの巣にでもかかって、かえれないのかもしれません。」と、お母さんはおっしゃいました。

――悪いくも――ということが、すぐに光子さんの頭に強くひびいてきました。いつであったか、ひさしから木の枝にかけていたくもの巣に、はちがかかって、とうとうくものために殺されたのを見たことがあったからです。また、その巣には、せみもかかれば、ちょうもかかったのでした。さいしょ、これらの虫がとんできて、目に見えない細い糸に足をとらえられると、逃げようとしてもがきます。