Classici giapponesi con furigana
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はととりんご
はととりんご
小川 未明
Leggi はととりんご di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 3810 caratteri · 8 schermate
二人の少年が、竹刀をこわきに抱えて、話しながら歩いてきました。
「新ちゃん、僕は、お小手がうまいのだぜ。」
「ふうん、僕は、お胴だよ。」
「お面は、なかなかはいらないね。」
「どうしても、背の高いものがとくさ。正ちゃん、いつか仕合してみない。」
新吉は、お友だちの顔を見て、にっこりと笑いました。
「まだ、君と、やったことがないね。だが、新ちゃんを負かすと、かわいそうだからな。」
「だれが、正ちゃんに負けるものか。」
新吉は、自信ありげに肩をそびやかして、前方をにらみました。
「僕は、新ちゃんに負けない。」
「僕も、正ちゃんに負けない。」
二人は、道の上で、竹刀を振りまわしながら、仕合のまねごとを始めたのです。
「お小手。」
「お面。」
「おや、あぶのうございますよ。」
ふいに、どこかのおばさんが声をかけました。おばさんは、道の端の方へ体をさけていました。
「新ちゃん、あぶないからよそうや。」と、正二がいいました。
「ああ、よそう。」
二人は、往来で、こんなことをしてはよくないことに気がついて、ふたたびおとなしく、肩を並べて歩いていました。さっきのおばさんは、いきかけてから、ちょっと立ち止まって、振り向いて笑いました。