Classici giapponesi con furigana
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ひすいをあいされたきさき
ひすいを愛された妃
小川 未明
Leggi ひすいを愛された妃 (ひすいをあいされたきさき) di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 5483 caratteri · 12 schermate
そのものは、腰の曲がった、あごに白いひげの生えた老人でした。このおじいさんは、若い時分支那からチベットの方へ、山から山と、ひすいをたずねて歩いた経験があって、一目石を見れば、それが真物か、贋物かということの見分けがついたのです。
おじいさんは、さっそく、御殿に召されました。そこで、妃の首飾りについている珠を鑑定させられました。おじいさんは、ひざを折って、うやうやしく青い珠を掌の上に載せてながめていましたが、その中から、一つ、一つ分けはじめました。青いたくさんの大きな、また小さい珠は、左右に二分されました。
「右の方に置きましたのは、真物で、左の方に置きましたのは贋物であります。」と、おじいさんは、申しあげました。
「まあ、これが……。」といって、妃は、美しい顔に、驚きの色を浮かべられた。なぜなら、かつて、みごとな珠だと見とれられました、大きな珠も贋物の中にはいっていたからであります。
「おそれおおいことでありますが、真物のひすいは、そうたくさんあるものでありません。」と、おじいさんは、つけくわえました。
その後、いっそう、ひすいの価は高くなったのです。