Classici giapponesi con furigana
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ふるさと
ふるさと
小川 未明
Leggi ふるさと di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 3029 caratteri · 7 schermate
」と、ほかの一羽の小鳥は、いいました。
「ほんとうに、そうなのだ。いつも、みんなが、この国へきて、すめばいいのにな。」
ふたりは、年とった鳥たちが、あのさびしい野原や、風の寒い林の中を、いちばんいいと思っているのを笑いました。
それから、あちらの木かげ、こちらの林と、二羽の小鳥は、思い、思いに、飛びまわって、唄をうたっていました。こうするうちに、彼らはだんだんこの土地に慣れたのであります。
「もっと、あちらへいこうよ。」と、一羽が、いいました。
「あまり、人間のたくさんいるところへいくと、あぶなくないか?」
「人間の姿を見たら、すぐに逃げればいいのだ。」
ふたりは、こういましめあって、里の方へ出かけてゆきました。田畑は、どこを見てもきれいに耕されていました。そして、うす紅や、黄色の花や、紅い花などが咲いて、また、北の自分たちが生まれた地方では見なかったような、美しいちょうが、ひらひらと誇らしげに花の上を飛んでいたのであります。
「あんな、美しいちょうでさえ、平気に飛んでいるじゃないか。」と、一羽の鳥は、一本、野中に立っている木にとまったときに、友だちをかえりみて、いいました。