Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
めおとよろい
めおと鎧
山本 周五郎
Leggi めおと鎧 (めおとよろい) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N1. Tocca una parola per il significato.
N1 · avanzato · kanji e kana moderni · 12.130 caratteri · 24 schermate
と、喉のかすれたこえで云った。
「救いはしないよ」弥五郎は、かぶりを振った、「貴公は自分で敵を倒した、相手の太刀が貴公の真向へ割りつけたとたんに貴公は敵の胴をとっていた、すさまじい一刀だった、相手はそのひと太刀で倒れたんだ、おれはただ此処まで担いで来ただけだよ」「なぜ斬らなかった」「…………」「そのときなぜ斬らなかったんだ」
弥五郎は手をのばして、孫兵衛の肩をおさえつけた。それから遠くの空を見るように眼をあげ、しずかなこえで呟くように云った。「おれは貴公を伏見城へ追っていった、それから近江の朽木へも。……若狭へもいった、但馬のくにまで捜したよ、だが、それは……貴公を斬るためにではない、ごしゅくんの許へ帰るようにと云うためだった」孫兵衛は、不審そうに眼をみはった。「弥五郎、それはどういう意味だ」「おれは……兄がどのような男か知らなかった、それで殿から仔細を聞かせて頂いたときは、恥かしくて身の置きばがなかった。しかしそれだけではない、殿は貴公の身をお案じあそばされて、迎えにゆけと仰せだされたのだ、それでおれはあとを追ったのだ」
孫兵衛は、思わず歯がみをした。