Classici giapponesi con furigana
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めおとよろい
めおと鎧
山本 周五郎
Leggi めおと鎧 (めおとよろい) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N1. Tocca una parola per il significato.
N1 · avanzato · kanji e kana moderni · 12.130 caratteri · 24 schermate
かれは同役の者四人といっしょだった。孫兵衛の眉が、とつぜんびくっとひきつった。
「与吉郎待とうぞ」かれはそう叫びながらとびあがり、与吉郎の前にたち塞がった。そのようすがあまり切迫していたし、自分にうしろめたく思い当ることがあったのだろう。与吉郎は身をひきながら反射的に刀の柄へ手をかけた。しかし孫兵衛はそれより早くとびこむと、「みれん者、庭へでろ」と組みつき、おのれもろともだっと縁から下へころげ落ちた。「香田なにをする」「あぶない」四人のつれが、びっくりして声をかけたとき、はね起きた与吉郎がぬきうちに胴へ斬りつけた、孫兵衛は二度までその切尖をくぐった、そしてからだがひょいと縮み、つぶてのように跳躍したとみると、与吉郎は脾腹から逆に肩のあたりまで斬り放され、刀を手からとり落しながら身をねじるように顛倒した。「おぼえたか!」孫兵衛の叫びごえは、人を呼びたてる四人の声に消された、「喧嘩だ」「出会え」という四人のこえにつれて、廊下のあちらこちらから人が駈けつけて来た。孫兵衛はちょっとゆき場に迷っている風だったが、駈けつけて来た人々が庭へとびおりるのといっしょに、血刀をさげたまま走りだし、そのまま屋敷の門からそとへとびだしていった。