Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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めくらぼし

めくら星

小川 未明

Leggi めくら星 (めくらぼし) di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 4348 caratteri · 9 schermate

Aozora Bunko

と、決心しながら、とぼとぼと、なおも途を歩いてきました。

高い山の端が、赤く、黄色く色づいては、いつしか沈んでしまいました。娘は悲しく、日の沈むのをながめました。もう家を出てからだいぶ遠く歩いてきました。いまごろ、弟や、お母さんは、どうしていられるだろうと思うと、さびしく、頼りなくなって涙がわいて出てきました。

そのうちに、彼女の歩いている路は、いつしか尽きてしまって、目の前に青い青い池が見えました。日はまったく暮れて、空の星がちらちらとその静かな水の上に映っていました。

娘は、目がよく見えませんけれど、この深そうに青黒く見える、池の面に映った星の光だけはわかりました。彼女は、ずっとその池の面を見つめて、死んでしまおうかと思案していました。

ちょうどそのとき、水の中から、

「姫、姫、どの星になる。金の星か。銀の星か。それとも紫色の星か。」という声が聞こえたのであります。

娘は、これはきっと、神さまが自分を救ってくださるのだろうと思いました。お星さまになったら、もういままでのように悲しいこともなければ、またつらいこともなかろう。そして、なつかしい真実のお母さんにあうこともできれば、また三郎さんの大事にしていた鳥を、世界じゅうめぐりめぐって探すこともできるだろうと思いました。