Classici giapponesi con furigana
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わがまち
わが町
織田 作之助
Leggi わが町 (わがまち) di 織田 作之助 (おださくのすけ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 93.840 caratteri · 186 schermate
ところが、どれだけ寝たか、ふと眼をさますと、〆団治のところで寝ていた筈の君枝がこそこそ傍へもぐり込んで来た。
他吉はほっと心に灯を点して、
「君枝、帰って来たんか。そうか。やっぱりお祖父やんとこの方がええやろ? 〆さんは鼾かくさかい、うっとうしいやろ、さあ、はいり、はいり、もっと中へはいり」
君枝の頭へ蒲団をかぶせてやり、
「――お前はどこがいちばん好きや。〆さんとこか、お祖父やんとこか」
「わて狭山のお婆んのとこが好きや」
「あッ」
よしんば里子でも、やはり子供は女の傍で寝るのが良いのかと、他吉は暫らく口も利けなかったが、やがて、
「――そいでも、お祖父やんとこかて、好きやろ?」
「灸すえへんか」
「すえへん、すえへん」
「ほんなら好きや」
「そか、好きか」
可愛さに気の遠くなる想いで、頭髪の熱っぽい匂いをかぎながらじっと君枝を抱いていると、〆団治が、
「他あやん、えらいこっちゃ。君やんが夜中に居らんようになった」
家出したのとちがうやろかと、寝巻きのままで、血相かえてやって来た。
「〆さん、何寝とぼけてるねん」
君枝をわざと蒲団の中へ押しかくしながら、言うと、〆団治も気がついて、