Classici giapponesi con furigana
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ガラマサどん
ガラマサどん
佐々木 邦
Leggi ガラマサどん di 佐々木 邦 (ささきくに) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 99.079 caratteri · 202 schermate
と笑いながらでしたが、早速逆捻じを食わせました」
「危いですな」
「うっかり出来ません」
「気をつけます」
「万事うまく調子を合せることです。しかし精々日露戦争時代の頭ですから、然う恐れることもありませんよ」
「はあ」
「簡単です。今の麦園がその一例でしょう」
「あれには驚きました」
「御自分の言条は必ず通します」
「何うしてあんなに御機嫌が悪くなったんでしょうか?」
「あれは私が口を出したり笑ったりしたからです」
「はゝあ」
「お山の大将ですからね」
「飛んだ御迷惑をかけました」
「何あに。しかし好い人ですよ。一旦目をかけたからには一生捨てません。我儘な代りに人情味たっぷりです。大将が直接お頼みするなんてことは滅多にありません。これを機会に精々腕を見せるんですな。それじゃその中いらっしゃい」
と松本さんは秘書を勤めている丈けに如才ない。昨日までは通り一遍の没交渉で、会っても知らん顔をしていたが、今日は私の肩を叩いてくれた。平社員も社長の息がかゝると違う。
宣伝部の机へ戻ったら、畑君が、
「何処へ行ったんだい?」
と訊いた。
「社長室さ」
「え?」
「ハッハヽヽ」
と私はもう得意になっていた。