Classici giapponesi con furigana
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ガルスワーシーのいえ
ガルスワーシーの家
岡本 かの子
Leggi ガルスワーシーの家 (ガルスワーシーのいえ) di 岡本 かの子 (おかもとかのこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 9123 caratteri · 18 schermate
景子が英国ペンクラプの会員となって其の主宰者の彼から招待を受けて彼を此の家に訪問して以来、彼は打ち融けて時折り裏庭の亭でお茶の会をして呉れたりした。
景子は玄関のベルを押した。平素留守番許りさせられて居て、余り動く必要のない為めに肥ったとも思われるような脂肪過多の老女中は玄関の扉を開けて顔を出した。彼女は度々景子を見知って居るのに英国風に改まって景子と同伴者の名前を聴いて引きこんで行く。直ぐ入れ違いにガルスワーシー夫人が現われる。予め電話で打ち合せがしてあったので待ち受けて居たのであろうにこにこと出迎えた。彼女は日本で言うとそれ者上りのように垢抜けのした、白ちゃけた感じのする面長の美人で白髪交りの褐色の頭髪を後で手際よくまるめて居る。服装も目立たない黒地がかった普段着のドレスを着て居る。有名な芸術家の妻としての何か特異な姿を待ち望んで居たらしい宮坂は此処でまた一寸不可解な顔をする。夫人の案内で景子達は英国産の樫の木材で内部を組立てた純英国式の応接間へ通った。
ガルスワーシーは景子達が室へ入るのを待ち兼ねたように閾口まで出迎えて握手の手を差し出した。