Classici giapponesi con furigana
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ジロリのおんな
ジロリの女
Leggi ジロリの女 (ジロリのおんな) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 51.597 caratteri · 102 schermate
私はレッキとした天下のヤミ屋だからね。だから、あなた、浮気のとりもちだとか、オメカケの世話だとか、そういうクチなら柄にかなっているけれども、縁談ときちゃア、とりつく島がないですよ」
と、まず頭をかく。これがカンジンなところで、夫婦ゲンカは犬も食わぬ、と云われる通り、カラダを許し合った二人というものは鋭く対立していても、ともかく他人じゃないのだから、こっちのことは、みんな一方の口から一方へ筒抜けになるものと心得ておかねばならぬ。
大浦博士からこう頼まれたけれども、実は私はこの縁談に反対だと云ってしまうと、一時は衣子を喜ばせるかも知れないが、これがいつどう変るか、相手の二人は他人じゃないということは、これが私の片時も忘るべからざるオトシアナというものだ。
「縁談などゝいうものはマトモすぎるからヤヽコシクて、これがあなた、当世のヤミ商談なら、公定千円の紙、ヤミに流して二千五百円、これを百レン買って二十五万円、これを一万何千部かの本にして一冊七十円、七カケで売ってザッと七十万、諸がゝりをひいて、二十万はもうかる。じゃア買いましょう、ハイお手打ちということになる。