Classici giapponesi con furigana
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スウィスにっき
スウィス日記
辻村 伊助
Leggi スウィス日記 (スウィスにっき) di 辻村 伊助 (つじむらいすけ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 216.275 caratteri · 410 schermate
ポンテ・トレーザ Ponte Tresa
今迄宗教と幼年監は、罪の子にだけ必要なんだと思ってたが、婆さんの説によると、人間は御互いに罪の深いものなんだそうな、御互いはどうも人を馬鹿にしている、第一みんなが皆罪人ならば、帳消しでもう罪でなくなりそうにも考えられるが、そうすると婆さん飯が食えなくなるから、それこそ一番の罪悪となるとは、素人にもすぐ了解された。何でも妾達のように、山にも登らないで、御宗旨をひろめていれば、福徳円満と云ったようなことをしゃべっていたが、婆さんの顔は角を抜かれた般若みたいで、そんな立派な御面相では決してない。とどのつまりが、そして貴下の御宗教はと来た、先祖代々の御寺は定林山宝安寺、何んでも曹洞宗なんだけれど、翻訳しように困ったから逃げ身にかまえて、宗教はヤマト・スピリットです、では失礼をってんで、ヴェランダに逃げだしてしまった。モンテ・サン・サルヴァトーレの上に銀河が仄白く、足もとにパラディソの街の灯が美しい。
ポンテ・トレーザ Ponte Tresa
眼ざめると、窓には一杯に日がさし込んで、ちょうど秋晴れと云ったようにのんびりする。カーティンをあけると、庭の蝋梅が咲きはじめて、今日も蒼空が澄みきっていた。