Classici giapponesi con furigana
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ドミノのおつげ
ドミノのお告げ
久坂 葉子
Leggi ドミノのお告げ (ドミノのおつげ) di 久坂 葉子 (くさかようこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 20.713 caratteri · 42 schermate
が時々、御献費を倹約すれば靴が買えるなどと思うことがありました。
縁側から座敷へ品物を運んで来て片隅に並べました。そうして私は道具屋の東さんを呼びに行きました。
神社の横手の露地をはいるとすぐそこに東さんの店があります。ガラガラ戸をあけて中へはいるといいお香のにおいがします。
「いらっしゃい。お嬢さん」
「おひさしぶり、この頃いかが?」
「さっぱり売れまへんな」
長火鉢に煙草をぽんといわせて、主人は首をふりました。店をみまわしますと、いろいろな形のものがごちゃごちゃにおいてあります。朝鮮の竹の棚がいいつやをみせてその上の宋胡六の鉢をひきたたせております。
「このお店へ来ると、いつまでいてもあきないわね」
「へっへ、まあどうぞおかけ、お茶をいれますから」
主人は相槌をうちながら、おいしい煎茶をいれてくれました。
「あのね、父が少し残っているものを買っていただきたいって申しますの、来ていただけません? 大したものでもないんですけれど」
「ああさようですか、お宅のものならなんでも買わせてもらいまっせ。今日の午後からでもうかがいましょう」
「有難う」
この主人は頭がひかっていて仲々の恰幅で、あごがふくらんで滑らかな福相をしています。