Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ドモまたのし

ドモ又の死

有島 武郎

Leggi ドモ又の死 (ドモまたのし) di 有島 武郎 (ありしまたけお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 16.456 caratteri · 33 schermate

Aozora Bunko

瀬古  腹がすくと人は怒りっぽくなる。戸部の気むずかしやの腹がすいたんだから、いわばペガサスに悪魔が飛び乗ったようなもんだよ。おまえ、気を悪くしちゃいけないよ。

とも子 だって戸部さんみたいなわからず屋ってないんだもの。画なんてちっとも売れない画かきばかりの、こんな穢い小屋に、私もう半年の余も通っていてよ。よほどありがたく思っていいわけだわ。それを人の気も知らないで……

戸部  貴様は(瀬古を指さして)こいつの顔が見たいばかりで……

とも子 焼餅やき。

戸部  馬鹿。(うなる)

沢本  ああ俺はもうだめだ。死ぬくらいなら俺は画をかきながら死ぬ。画筆を握ったままぶっ倒れるんだ。おい、ともちゃん、悪態をついてるひまにモデル台に乗ってくれ。……それにしても花田や青島の奴、どうしたんだ。

瀬古  全くおそいね。計略を敵に見すかされてむざむざと討ち死にしたかな。いったい計略計略って花田の奴はなにをする気なんだろう。

沢本  おい、ともちゃん……乗るんだ。君は俺たちのモデルじゃないか。若様も描けよ。

瀬古  うん描こう。いったい計画計画って……おい生蕃、ガランスをくれ。

沢本  その色こそは余が汝に求めんとしつつあったものなのだ。