Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ネオンよこちょうさつじんじけん

ネオン横丁殺人事件

海野 十三

Leggi ネオン横丁殺人事件 (ネオンよこちょうさつじんじけん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 13.095 caratteri · 26 schermate

Aozora Bunko

「なんだか、おかしな文句だな。さむい日と断ってあるが、こいつは当っている。おしゃかになるというのは『毀す』という隠語だがこれは工場なんかで使われる言葉だ。――おみねさん、この脅迫状には名前がないが、どうして女坂染吉とやらが出したとわかるんだい」

「だって、外には、そんな手紙をよこす人なんて、ありませんわ」

「そいつは、何ともいえないね」と警部は言って、ちょっと考え込んでいたが、「この辺で工場へ行っている人とか、職工あがりという種類の人を知らないかね」

「ああ、あいつかも知れません。ネオン・サイン屋の一平です。あれはこの横丁の地廻りで、元職工をしてたので、ネオンをやってるんです。うちのネオンも、一平が直しに来ます」

「ふうん。一平と虫尾とはどんな交際だい」

「さあ、別にききませんけれど……」

おみねは、やっと気分をとりもどしてきたようだった。

「おみねさん」そう言って口をはさんだのは先刻から黙って横にきいていた帆村荘六だった。

「その一平というのはどんな身体の男なんですか」

「ネオン屋の一平は、背が高くて、ガニ股でいつも青い顔をしていますよ」

「ほほう、背が高いんですね」