Classici giapponesi con furigana
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ノンシャランどうちゅうき
ノンシャラン道中記
久生 十蘭
Leggi ノンシャラン道中記 (ノンシャランどうちゅうき) di 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 13.682 caratteri · 27 schermate
どうか、その、がんじからめだけはごかんべん願います」と、手を合わした。
「そう。そんならさっそくだけど、あたしの部屋にあるものを、みなこん中へ詰め込んで、ラ・コートの村の旅籠屋まで一足先に出発してちょうだい。あの山案内は明日の夜明けに、そこへ迎いに来ることになってるんだから」
「へい、かしこまりました」と、コン吉が次の間へ入ってみると、さながら大観工場の棚ざらえのごとく、
フライ・パン、大薬鑵、肉ひき機械、珈琲沸し、テンピ、くるみ割り、レモン汁絞器、三鞭酒、ケチャップ・ソース、上靴、小蒲団、ピジャマ、洗面器、マニキュア・セット、コロン水、足煖炉、日章旗、蓄音機、マンドリン、熊の胆、お百草、パントポン、アドソルピン、腸詰め、卓上電気、その他いろいろ……
という工合に、机の上と下に参差落雑しているので、さすがのコン吉もあきれ果て、
「つかぬことをうかがうようですが、このマンドリン、ってのは一体何の代用に使うのですかね」とたずねると、タヌは口をとがらして、
「馬鹿ね(高い山から)の伴奏を弾くんじゃありませんか」といった。
五、河童の川知らず、山案内の身知らず。ブルタアニュの漁師の着る寛衣にゴム靴という、はなはだ簡便な装をした吃のガイヤアルの角灯を先登にして「尖り石」