Classici giapponesi con furigana
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ノンシャランどうちゅうき
ノンシャラン道中記
久生 十蘭
Leggi ノンシャラン道中記 (ノンシャランどうちゅうき) di 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 13.682 caratteri · 27 schermate
「さすが本場だけあってなかなか相当なもんだね。犠牲者の墓地を参詣して一歩外へ出るといきなり、山から落ちる奴がある。そうかと思うと落ちたとたんに代り合って登って行くのがある。今の連中も、いずれ落ちて来るのだろうが、こう頻繁では応接の暇がないね。これでは毎日告別式だ」
タヌもどうやら不承服な面持で腕組みをしていたが、
「そうね、こう死亡率が多いとゆゆしい問題だわね。仏蘭西のアルプス倶楽部は、登山者に落下傘を貸す、なんて智慧を持ち合わしていないのかしら」
「日ごろ傍若無人のタヌ君でさえ、そういう意見をいだかれるようでは僕がこうして震えあがっているのも大いに無理のないことだ。どうだろう。山登りなんぞはやめにし、アッタシイの湖畔へ引きうつって、美味い川魚でも喰おうじゃないか」
「でも、あたしは魚は嫌いよ」と、語り合っている二人の前へ、またもや立ち現われたのは、よれよれの白麻の服を着た長大赭面の壮漢。黄色い厚紙を二人の鼻の先へ突きつけ、のぼせあがってどもりながら、
「こ、こ、こ、……これを」といった。
コン吉がひったくってその紙を見ると。
破格廉価大特売
(卸売の部)