Classici giapponesi con furigana
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フレップ・トリップ
フレップ・トリップ
北原 白秋
Leggi フレップ・トリップ di 北原 白秋 (きたはらはくしゅう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 145.698 caratteri · 293 schermate
立派に短歌道の上からも教養があり鍛練も経ている。人数からいっても歌人としての価値から見ても、恐らくこれほど高い民衆芸術は西洋の田園にはあるまいと思うね。何故もっと日本人は日本の芸術を内省して見ないかと歯痒くなるな。一にも西洋二にも西洋だ。それに昨今のアメリカ化はどうだ。」
「だから、俺は印旛沼を開墾するというのだ。よかろう。やるぞやるぞ。」
と、「安別だ。安別だ。」と誰か走ってゆく声がする。
「や、安別だな。」
「おお、そうか。着いたな。」
驚いて、二人は立ち上った。
激しい雨の音と、波の響だ。
*
鮮かな緑の低い丘陵、そのところどころの黒と立枯れのうそ寒いとど松林、それだけの眺めの下に、ぽつぽつと家が五、六戸。冬ならば、とても荒まじいであろうところの辺土である。
これが日露国境の安別かと思うと、鬼界ヶ島にでもまざまざと流されて来た感じである。
いや、それでもまだ平らかな丘の端れに白い小さな洋館が見えた。測候所ででもあろう。そのまた北寄りのこれはやや小高く辷り上った傾斜面の中程に、鼠いろの天幕が一つ角錐状に張られてある。
見ていても激しい荒波である。