Classici giapponesi con furigana
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ボールのゆくえ
ボールの行方
小川 未明
Leggi ボールの行方 (ボールのゆくえ) di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 3665 caratteri · 8 schermate
」といって、お母さんはボールを買うお金をくださいました。
「ありがとう!」と、正ちゃんはいただいて、元気よく出かけました。
「やさしいいいお母さんだなあ。」と、正ちゃんは心の中で思ったのです。
正ちゃんは新しいボールを買って、それに「二年一組 山本正治」と書きました。正ちゃんの帽子にもハンカチにも、けしゴムにも、みんなそう書いてありました。だから、学校の中でおとせば、拾った人が先生にとどけてくれますので、また自分のところへもどってきました。たとえ学校の外でも、正直な人なら、
「ああ、あの学校の生徒さんがおとしたのだな。」といって、学校へとどけてくれました。
正ちゃんはお家へかえって、「ただいま」をすると、お母さんのところへいって今日買ったボールをお見せしました。
「いいんですね。名まえを書きましたか。今年から二年生ですよ。」と、お母さんが注意をなさいますと、正ちゃんは、
「ほら、二年一組と書いてあるだろう。」と、いって、お母さんにボールをもう一ど見せました。
「正ちゃんはぼんやりしているから、また一年と書きゃしないかと思ったのよ。」
そのとき、お姉さんが、
「ね、正ちゃん、ピッチャーは、どんなかっこうをしてボールを投げるの。