Classici giapponesi con furigana
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おもいで
ロッパの悲食記
古川 緑波
Leggi ロッパの悲食記 (おもいで) di 古川 緑波 (ふるかわろっぱ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 52.651 caratteri · 114 schermate
僕は、たちまち面白くなっちまって、
「お化け? へーエ、うどんに、そんなのがあるのかい?」
「あるんです」
「何んなんだい?」
「ええ、ネタを全部ブチ込んじゃうんです。おかめも、きつねも、たぬきも――」
「ハハア、それが、お化けか」
何と、お化けとは!
然し僕は、可笑しくなっちまった。うどん食いにも、通はあるもんだな、と。
で、そのお化けを、次の日早速試みたが、こいつは、正に、お化けで、味もヘンテコなものであった。
うどんと言えば、関西の鍋やきうどんを思い出す。薄く切った牛肉が入っているのが、馬鹿に嬉しい。東京の鍋やきとは、全く趣きを異にしている。
そばのことは知らず、うどんそのものは、東京のが一番不味いんじゃないだろうか。
名古屋のきしめん、京都の大黒屋なんかのは、ダシより、うどんそのものが、美味い。飯坂温泉で食った、うどんのカケが、憎々しいほど太かったのも、よかった。
などと、うどんについて語る資格は、無いんだが。そして、うどん界の女王、水之江滝子女史に、きかれたら笑われるであろう。
ターキーの、うどん好きは、昔から有名。彼女が、殆んど、飯を食わず、三食とも、うどんだという、噂はきいていたが、交際うまでは、あんまり気にしていなかった。