Classici giapponesi con furigana
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ひとつぼかん
一坪館
海野 十三
Leggi 一坪館 (ひとつぼかん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 27.902 caratteri · 56 schermate
「これだよ、ゲンドン。これがベッドだ」
「え、それですか。……なあんだ。それはハンモックじゃないですか」
「そう。ハンモックだ。われわれ軍人のベッドはハンモックでたくさんだ」
そういうと、少佐はハンモックをかついで三階へあがっていった。
「おどろいたなあ。ハンモックだったのか」
源一はアメリカ軍人の簡易生活におどろきながら、少佐のハンモック吊りを手つだった。対角線にハンモックを吊った。なるほど、そのように吊ると、長い少佐のからだも入るであろうと思われた。
「まあ、よかった」
源一は、一息ついた。それを見て少佐は、からからと笑った。
大人気
三階建の一坪館は、あたりの建物からひときわ高く頭を出して、うれしそうに天を仰いでいる。
「やあ、すごい店ができたね。ははあ、花やだな」
「あ、二階に絵画展覧会場があるって、ポスターが出ているぜ」
「こんなせまい家で、展覧会ができるのかなあ。どうしてそんなことができるのか、ちょっと上って見てこようや」
銀座のお客さんは、こうした風がわりを好む。きゅうくつな階段を、がけのぼりのようにしてあがって二階へ。
「ほう。やったね」
「ふーン、壁という壁にのこりなく絵をはりつけたね。