Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
いっぽんのはな
一本の花
宮本 百合子
Leggi 一本の花 (いっぽんのはな) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 26.709 caratteri · 55 schermate
成功しないと材料のせいにして、それが和製なら舶来に代える。舶来なら和製を買い、そんなことの度重なるうちに、彼が代表で保管していた町会の金を私消してしまった。千円近い金であった。彼はこのほかに雑誌の広告代にも費いこみがあった。死ぬ覚悟で、須田は家出をした。然し追手に無事に引戻された。須田と姻戚で、須田の紹介で雑誌部の会計となっていた矢崎は、後々の迷惑を恐れ、事が公になりもしないうち、庶務部長の諸戸へ注進した。須田のために弁護の労をとるより寧ろ自分を庇って、話しようでは示談にでもしてもらえた須田を免職させる方へ働いたのであった。須田の好人物を知っていた同僚は、矢崎の態度を非難した。その非難は、親類の間からもあるらしく、矢崎は近頃、『親類なんてものは五月蠅くていけない』と云い出した。俄に、細君の実家の近くへ家を見付けた話を、朝子も程なく聞いたのであった。
報知新聞は漢字を制限し、ところどころ、切抜きの中にも、かん布摩さつ、機能こう進、昇コウなどと読み難い綴りがある。朝子は赤インクでそれをなおしながら、
「何時?」と訊いた。
「一時半です」
「磯田、何してるんだろう」