Classici giapponesi con furigana
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みっつのおにんぎょう
三つのお人形
小川 未明
Leggi 三つのお人形 (みっつのおにんぎょう) di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 5464 caratteri · 11 schermate
きれいなお嬢さんや、奥さまたちまでが、うっとりと見とれてゆきました。人形は、世の中に、自分たちほど、美しいものはないと思うと鼻が高かったのです。そして、だれでもが、にこやかな顔つきで、やさしい目をして自分たちをながめますので、どこへいってもかわいがられるものと考えました。
「どんな人に、わたしは、つれられてゆきますかしらん。」と、三つの人形は、口々にいって、行く末のことを空想しますと、なんとなく、この世の中が、明るく、かぎりなく楽しいところに思われたのでした。
「どこへいっても、おたがいの身の上を知らせ合って、おたよりをしましょうね。」と、お人形たちは、いったのでした。いま、二つになりました。
「あの方は、外国へつれられてゆくのでしょうか。」と、踊りながら、一つの人形は、立っている人形にいいました。
「そうかもしれません。わたしは、外国へなど、ゆきたくないものです。けれど、あの方は、おとなしいから、どこへいってもかわいがられると思います。」
こんなことを話していると、ふいに、店さきへ、娘さんが立ちました。そして、じっとふたりをながめていました。お人形は、急に、口をつぐんでしまいました。