Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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さんにんのそうまだいさく

三人の相馬大作

直木 三十五

Leggi 三人の相馬大作 (さんにんのそうまだいさく) di 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 32.603 caratteri · 66 schermate

Aozora Bunko

「神妙に致せ」

と、役人の中央にいた与力が叫んだ。

「とくより、覚悟を致しておる。お出向きか、南か、北か?」

「双方からじゃ」

大作は、微笑して

「大勢、見えられたのう」

「神妙に致せ」

「はははは」

大作は、笑った。

「召捕れ」

門際にいた曾川が叫んだ。後方の方の役人が、得物を構えた。

「着替え致す間、猶予願いたい」

曾川が

「成らん」

と、叫んだが、真中の与力が

「誰か、ついて参れ」

と、叫んだ。

「狭いところゆえ、大勢は困る。両三人見届けに蹤いてくるがよい。誰がくるな」

大作は、いつもの鋭い眼で、見廻した。誰も、動かなかったし、答えもしなかった。

「踏込め、踏込め」

曾川の声であった。大作は、その声の方を見た。藤川が眼を外らしめた。

「その方」

と、大作は、前から二列目に、俯いている右源太へ、眼をやった。朋輩が、右源太の背を突いた。顔を挙げると、大作の眼が、じっと睨んでいた。右源太は、さっと、蒼くなって、膝頭が顫えてきた。

「その方、いつか、国許で、逢うた仁じゃのう、顔見知りに、ついて御座れ」

朋輩が

「行けっ」

と、背をつついた。

「怖いか?」

「何?」

大作が

「心配することは無い。