Classici giapponesi con furigana
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おりき
三好十郎の仕事 第二巻
三好 十郎
Leggi 三好十郎の仕事 第二巻 (おりき) di 三好 十郎 (みよしじゅうろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 119.279 caratteri · 238 schermate
この信濃なんという国は、へえ、昔っから山ばっかりだ。飽きもしねえで、じょうぶ、山ばっかり拵えたもんだ。(ブリブリと音させて麦をこいで行く)
青年 ハッ、ハハ、ハハ、
百姓 (青年の笑い声で、その方を見る)……?(相手が自分の顔ばかり見ているので、顔に何か附いてでもいるかと思い片掌でツルリと顔を撫でる。すると又眼のあたりに泥が附く)
青年 いやいや……ハハ、ハ……
百姓 なんでやす?
青年 ……そう言えば、声は女の人のようなんで、なんだか変だと――
百姓 おらかい?
青年 だけど、小父さんだとばっかり思っていたもんだから――。
百姓 おれは、おなごだあ。よっぽど、こんで古くこそなったが、へえ、おなごの古くなったので……やっぱし、こんで、ババさまだらず。(殆んど福々しいと言える位に柔和な笑顔)
青年 どうも――
百姓 ……(前歯の抜けてしまった大口をパクパク開けて笑いながら、麦こきを続ける)……こんで、暗くなってから家さ戻ったりすると、孫共あ、火じろのわきから俺の方ジロリジロリ見て「おばあ、チョックラ向う向いて見な」などと言いやす。お尻からシッポでも生えてるかと思うづら……ハハ。