Classici giapponesi con furigana
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おりき
三好十郎の仕事 第二巻
三好 十郎
Leggi 三好十郎の仕事 第二巻 (おりき) di 三好 十郎 (みよしじゅうろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 119.279 caratteri · 238 schermate
死んだっていいから、もっとハッキリした事をやらないじゃ、もう、俺あ、たまらん。
三好 ……(急になぐりつけられでもしたように、首をうなだれて聞いている)
堀井 人間、四十になって、こうして、先祖以来の家にも住めん。診療所も院長と言うなあ名ばかり、月給九十円の雇人だ。キョトキョトしながら、人にかくれて、親子三人アパート住いだからな。アッハハ。いくらノンキな俺でもちったあ考えらあ。
三好 …………。
お袖 この間お目にかかった時も、大奥様は泣いていらっしゃいました。
堀井 おふくろは、なんかと言やあ、直ぐ泣く。豪勢にやっていた昔を思い出すんだ。しかし、俺は違う。俺が情けないのは、そんな事じゃ無いんだ。
お袖 いえ、それは……大奥様も邦男に今更親孝行の真似なぞして貰いたいとは思わないと口癖におっしゃっていますけど――。
堀井 違う。俺あ親孝行だよ。家を無くしても財産を無くしても、親孝行な人間だと思っている。……俺の言うなあ、そんな事じゃ無いんだ。これで、診療所さえチャンとやって行けて、江東辺の人のためになることなら、俺あそのためなら、おふくろなざあ、すまんけど洗濯婆さんにでもなって働きに行って貰う。