Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
せひょう(いちまくにば)
世評(一幕二場)
菊池 寛
Leggi 世評(一幕二場) (せひょう(いちまくにば)) di 菊池 寛 (きくちかん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 4154 caratteri · 9 schermate
女一 金で買われて、あんな老人の妻になるなんて、考えた丈でも身ぶるいがするわ。
女二 でも御覧なさい! 耳輪にも、ダイヤモンドが光っていますよ。それにあの老人だって、それほど邪慳でもなさそうよ。
女三 まあ、あんなに足に鎖が付いていては、本当に愛なんかありっこはないわ。
女四 気の毒ね、一生をあんな境遇に過すなんて。
男三 貴女方が同情する以上に、あの女は自分の境遇を嘆いているのですよ。
男二 いい女なんだな。あんないい女が、あんな老人の妻になっていると云う丈でも、義憤を感ずるよ。
男三 おい、あまり大きい声を出したら困るよ。自分のことが、噂になっていることを感づいて真赤になっているよ。
男一 我々が同情しているのを知って嬉しいだろうか。
男三 勝気な女だと云うから哀れまれると云うことに、いい感じはしまい。でも嬉しくなくもないだろう。
女一 おや亭主の老人は、立ち上りましたね。
女二 ノソノソとどこかへ歩いて行きますね。
女三 なに用足しに行ったのでしょう。
女四 でも、ホンの少しの間でも、あの美しい女の傍に醜い老人の亭主が居ないと云うことは、うれしいことだわねえ。
女一 気のせいか、あの女の顔色がはればれとしましたね。