Classici giapponesi con furigana
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ちょうさきかん
中井正一評論集
中井 正一
Leggi 中井正一評論集 (ちょうさきかん) di 中井 正一 (なかいまさかず) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 129.229 caratteri · 256 schermate
この世界をハイデッガーは「軌道の上の生活」(auf der Spur sein)と名づける。いわば在来の考えかた、ありきたりの日常性の中に楽々と生きることである。真の自分を掘り下げることをにぶらせることである。この世界を彼は「命なき存在」への没落と名づける。自分に飽満せる安易、だらしなき悦楽と放恣、自分に畏るることなくかえって、独自の意見を失って人とあるいは党派と異なることへのみの怖れ、自分でありながら自分の外に住むこと、世間への自己解体、自己溶解、これらの墜落を彼はすべてを吸いこむところの過流(Wirbel)という。
それは、もはや死ぬることなき死への埋没である。
われわれは、われわれの画布をいかなる角度において存在の中に挿しいれるかを寂かに憶いみるべきである。涯もないマンネリズム、意味のない党派心、猜怨と嫉視、繰り返えさるる朋党の瞞しあい、執拗なる剽窃等々の中に画布が浸さるるかぎりにおいて、すでに白き画布は、再び腐剥することなき腐剥の中に朽ちているはずである。画布は、すでに死膚の白さに彩られているはずである。なぜならそこには、生のただ一つの徴しである生そのものへの疑問記号を失っているからである。