Classici giapponesi con furigana
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ちゅうごくかいきしょうせつしゅう
中国怪奇小説集
岡本 綺堂
Leggi 中国怪奇小説集 (ちゅうごくかいきしょうせつしゅう) di 岡本 綺堂 (おかもときどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 179.458 caratteri · 363 schermate
「あしたは貴い客人が来る。かならず鄭重に取扱わなければならぬぞ」
そこで、家の息子たちや奉公人どもは早朝から門に立って待ち受けていたが、日の暮れる頃まで誰も来なかった。
神様のお告げにいつわりがあろうとは思われないが、是非なく門を閉じようとする時、ひとりの乞食が物を貰いに来た。
「さあ、これだ」
無理に内へ連れ込んで、湯に入れるやら、着物を着せ換えるやら、家内が総がかりで下へも置かない歓待に、乞食は面食らった。嬉しいのを通り越して、かれは怖ろしくなった。もしや自分を生贄にして何かの神を祭るのではないかとも疑った。
「どうぞお助けください。わたくしのような者でも命は惜しゅうございます」と、かれは泣いて訴えた。
主人から神のお告げを言い聞かされて、乞食も不思議そうに言った。
「それではお祷りをして、わたくしからその子細を伺ってみましょう」
香を焚いて祷ると、やがて神はくだった。
神は捧げられた紙の上に、左の文字を大きく書いた。
「あなたは碧瀾堂の昔を忘れましたか」
それを見ると、乞食はあっと気を失ってしまった。家内の人びともおどろいて介抱して、さてその子細を詮議すると、かれは泣いて答えた。