Classici giapponesi con furigana
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ちゅうごくかいきしょうせつしゅう
中国怪奇小説集
岡本 綺堂
Leggi 中国怪奇小説集 (ちゅうごくかいきしょうせつしゅう) di 岡本 綺堂 (おかもときどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 179.458 caratteri · 363 schermate
そこには怪異があるといって注意した者もあったが、盧は肯かなかった。
「妖怪があらわれたらば、おれが鎮めてやる」
平気でそこに移り住んで、奴僕どもはみな門外に眠らせ、自分は一人の下役人と共に座敷のまん中に陣取っていた。下役人は勇悍にして弓を善くする者であった。
やがて夜が更けて来たので、下役人は弓矢をたずさえて軒下に出ていると、やがて門を叩く者があった。下役人は何者だとたずねると、外では答えた。
「柳将軍から盧君に書面をお届け申す」
言うかと思うと、一幅の書がどこからとも知れずに軒下へ舞い落ちた。それは筆をもって書いたもので、字画も整然と読まれた。その文書の大意は――我はここに年久しく住んでいて、家屋門戸みな我が物である。そこへ君が突然に入り込んで済むと思うか。もし君の住宅へ我々が突然に踏み込んだら、君もおそらく捨てては置くまい。左様な不法を働いて、君はたとい我を懼れずと誇るとも、省みて君のこころに恥じないであろうか。君はみずから悔い改めて早々に立ち去るべきである。小勇を恃んで大敗の辱を蒙るなかれ。――
このいかめしい抗議文をうけ取って、盧はまだ何とも答えないうちに、その紙は灰のごとくにひらひらと散ってしまった。