Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

ちゅうごくかいきしょうせつしゅう

中国怪奇小説集

岡本 綺堂

Leggi 中国怪奇小説集 (ちゅうごくかいきしょうせつしゅう) di 岡本 綺堂 (おかもときどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 179.458 caratteri · 363 schermate

Aozora Bunko

女たちは更にかたわらの巌室を指さして教えた。

「そこは食物庫ですから暫く忍んでおいでなさい。酒を花の下に置き、犬を林のなかに放して置いて、わたし達の計略が成就した時に、あなた方に合図をします」

その通りにして、一行は息を忍ばせて待っていると、日も早や申の刻(午後三時―五時)とおぼしき頃に、練絹のような物があなたの山から飛ぶが如くに走って来て、たちまちに洞のなかにはいった。見れば、身のたけ六尺余の男で、美しい髯をたくわえ、白衣を着て杖を曳いていた。かれは女たち大勢に取り巻かれて庭に出たが、たちまちに犬を見つけて驚き喜び、身を跳らせて引っ捕えたかと思うと、引き裂いて片端から啖い尽くした。女たちは玉の杯で酒をすすめると、機嫌よく笑い興じながらかれは数斗の酒を飲んだ。

女たちはかれを扶けて奥にはいったが、そこでも又笑い楽しむ声がきこえた。やや暫くして、女が出て来て※(「糸+乞」、第3水準1-89-89)の一行を招いたので、すぐに武器をたずさえて踏み込むと、一頭の大きい白猿が四足を牀にくくられていて、一行を見るや慌て騒いで、しきりに身をもがいても動くことが出来ず、いたずらに電光のような眼を輝かすばかりであった。