Classici giapponesi con furigana
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かめのこをにぎったまま
亀の子を握ったまま
田中 貢太郎
Leggi 亀の子を握ったまま (かめのこをにぎったまま) di 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 761 caratteri · 2 schermate
この伝兵衛には、良平と云う一人の男の児があって、小学校の二年か三年であったが、それから二月ばかりしてそれが流感にかかって、ぽっくりと死んでしまった。
女房のお千世は重なる不幸にすっかり逆上して、
「良平や、なぜ逃げるんだよ、お待ちよ」
と云ったり、時とすると、
「亀、亀、大きな亀だ」
と云って夜となく昼となく其の附近を狂い歩いていたが、某日、村の農夫が亀ヶ淵へ往ってみると、そこには青ずんだ水の上に、お千世の死体が浮いていた。
しかも右の手には亀の子をしっかり握ったままで。