Classici giapponesi con furigana
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にじゅうしのひとみ
二十四の瞳
壺井 栄
Leggi 二十四の瞳 (にじゅうしのひとみ) di 壺井 栄 (つぼいさかえ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 113.429 caratteri · 227 schermate
「あ、これはこれは先生、先生まで手つだいにきておくれたんかな。そんならひとつ、その大ぜいの弟子を使うて道路の石でも浜へころがしてつかあさらんか(くださいませんか)。ここは大工でないと都合がわるいですわい。それとも、手斧でも持ちますかな」
よいなぐさみものといわんばかりに、そこらの人たちが笑う。先生ははっとし、のんきらしく見られたことを恥じた。そのとおりだと思った。しかし、せっかくきたのだから、一言でもソンキの家の人たちに見舞いをいおうと思い、なんとなくぐずぐずしていたが、だれも取りあってくれない。しかたなくもどりかけながらてれかくしに子どもたちにはかった。
「ね、みんなで、これから道路の砂利掃除をしようか」
「うん、うん」
「しよう、しよう」
子どもたちは大よろこびで、くもの子が散るようにかけだした。あらしのあとらしい、すがすがしさをともなった暑さにつつまれて、村は隅ずみまではっきりと見えた。
「よいしょっと!」
「こいつめ!」
「こんちきィ」
めいめいの力におうじた石をかかえては、道路のはじから二メートルばかり下の浜へ落とすのである。二人がかりでやっと動くような大きな石ころもまじえて、まるで荒磯のように石だらけの道だった。