Classici giapponesi con furigana
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にしょうじょ
二少女
国木田 独歩
Leggi 二少女 (にしょうじょ) di 国木田 独歩 (くにきだどっぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 7398 caratteri · 16 schermate
しかしお秀の労働は決して世の常の少女の出来る業ではなかった。あちら此方と安値そうな間を借りては其処から局に通って、午前出の時は午後を針仕事に、午後出の時は午前を針仕事に、少しも安息む暇がないうちにも弟を小学校に出し妹に自分で裁縫の稽古をしてやり、夜は弟の復習も験てやらねばならず、炊事から洗濯から皆な自分一人の手でやっていた。
其うち物価は次第高くなり、お秀三人の暮は益々困難に成って来た。如何するだろうと内々局の朋輩も噂していた程であったが、お秀は顔にも出さず、何時も身の周囲小清潔として左まで見悪い衣装もせず、平気で局に通っていたから、奇怪なことのように朋輩は思って中には今の世間に能くある例を引て善くない噂を立てる連中もあった。
すると一月半ばかり前からお秀は全然局に出なくなった。初は一週間の病気届、これは正規で別に診断書が要らない、其次は診断書が付て五週間の欠勤。其内五週間も経た、お秀は出て来ないのみならず、欠勤届すら出さない。いよいよ江藤さんは妾になったという噂が誰の口からともなく起って、朋輩の者皆んな喧噪く騒ぎ立てた、遂に係の技手の耳に入った。