Classici giapponesi con furigana
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ごかいのまど
五階の窓
小酒井 不木
Leggi 五階の窓 (ごかいのまど) di 小酒井 不木 (こざかいふぼく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 21.512 caratteri · 43 schermate
が斃れたのはあるいは野田の一撃によるかもしれぬが、それによって西村がそのまま死んだとは時間の関係上考えられぬこと、少なくとも共犯者がなければならぬこと、なお新聞記者山本の探ったところによると、艶子の親は府下の大地主だったが、十年ほど前、西村のためにその土地を横領されたということ――などを多少、探偵小説家らしい空想を混じえながらしかも極めて簡単に説明し、最後に付言して言った。
「それにしても、さっき病院で、桝本の口から艶子とお蝶と舟木とが姉弟であると聞いたときには非常に驚きましたよ。しかし、それによって、舟木が社長の死に関係のあることはいよいよ明白になったような気がします。ことに例の将校マントの男が舟木であることが分かってみると、いっそう彼に対する嫌疑が深くなるわけです」
この話をじっと考えながら聞いていた冬木刑事はこの時、顔を上げて言った。
「しかし、さっき桝本が後ろから西村を殴ったのはきみだろうと訊ねたら、舟木はいいやと強く否定しましたねえ。もっとも、たとい真犯人であるとしても、そんなにたやすく白状するものではないが、それと同時にお蝶の、あの人、人に殺されずとも、自分で首でもくくらなければ立ち行かなくなっていたんですから、という言葉は考えてみなければならぬと思います。